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アッバス議長の暫定首相就任で合意

2012年2月7日 8:49

 パレスチナ自治政府の主流派「ファタハ」と、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織「ハマス」は6日、自治政府・アッバス議長が選挙までの暫定首相に就任することに合意した。

 ファタハとハマスの両組織は、分裂解消に向けて去年5月、「統一政府」をつくり、議会選挙や議長選挙などを実施することを決めていた。これを受けた今回の会談では、アッバス議長が選挙までの間、統一政府の首相に就任することで合意した。07年以降、ハマスがガザ地区の実効支配を始めてから約5年にわたって続いた分断状態の解消に向けて一歩前進したことになる。

 一方で、ハマスをテロ組織とするイスラエルの反発は必至で、中東和平交渉の再開はさらに難しくなりそうだ。