ウナギ値上がり?稚魚の漁獲量、今年も異変
ウナギの稚魚であるシラスウナギの漁獲量が、去年に引き続き、今年も減っている。
国産のウナギは、ほとんどがシラスウナギを養殖したもので、漁獲量はここ2年、減少し、今年もこれまでのところ減っている。このため、シラスウナギの価格は上昇し、漁をする人によると、去年は一キロ当たり86万円で取引されていたが、現在は200万円もするという。
シラスウナギ不漁の原因について、日本養鰻漁業協同組合連合会の若林稔参事は「エルニーニョなどの発生による地球的規模の環境の変化や、河川環境の変化・悪化による親ウナギの生息域が少なくなったことが考えられます。ただ、はっきりしたことはわかっていません」と話している。
シラスウナギの価格の上昇で、成長したウナギの価格への影響も懸念されるが、漁のシーズンである4月頃まで、これから漁獲量が増えれば、ウナギの価格が安定する可能性もあるという。