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沖縄防衛局“選挙介入” 市民から憤りの声

2012年1月31日 18:47
沖縄防衛局“選挙介入” 市民から憤りの声

 アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題に関連し、共産党・赤嶺政賢議員は、31日の衆議院予算委員会で、防衛省の沖縄防衛局が選挙への介入を行ったのではないかと指摘した。これについて、宜野湾市民からは憤りの声が上がった。

 赤嶺議員によると、沖縄防衛局の総務部は今月初め、防衛局内の各部署の担当者にメールを送り、宜野湾市内に選挙権がある親族を持つ職員を報告するよう求めたという。さらに、この職員らを対象とした防衛局長の講義への参加を指示していた。宜野湾市では来月12日に市長選挙が行われる予定で、赤嶺議員は「国家権力による選挙への介入ではないか」と追及した。

 これについて、宜野湾市民からは「ちょっとひどいんじゃない。市民の選挙でしょ。いくら防衛省でも、ちょっとやりすぎじゃない」「ちょっと、でもあまり良くないことですよね」といった憤りの声が上がった。

 一方、沖縄防衛局では31日、こわばった表情で出入りする職員の姿が目立った。記者の問いかけにも無言だった。