経産省が３１日に発表した、国内の製造業などの生産活動を表す１１年１２月の鉱工業生産指数は前月比で４．０％上昇し、９３．６となった。プラスとなるのは２か月ぶり。

　タイの洪水被害による部品の供給不足が解消し、自動車・半導体などで前月に生産できなかった分を取り戻す動きが広がったのが要因。

　また、先行きについて、製造工業生産予測調査では、１月は前月に比べ２．５％の上昇、２月は１．２％の上昇が予測されている。経産省は「生産は横ばい傾向」にあるとしているが、２月以降は円高や海外経済の減速で先行きが不透明だとみている。