×

今年7月1日に「うるう秒」挿入

2012年1月31日 18:03

 総務省と、日本の標準時を管理している情報通信研究機構は31日、3年半ぶりとなる「うるう秒」の挿入を今年7月1日に実施すると発表した。これにより、今年の7月1日は1秒長い日となる。

 「うるう秒」とは、58年から精度の高い原子時計に基づいて1秒の長さを決めるようになって、実際の地球の公転や自転に基づく時刻に「ずれ」が生じるようになったため、この「ずれ」が0.9秒以内に収まるよう調整するため、実際の時刻から世界で一斉に1秒間増やすもの。

 今回は、日本時間で7月1日午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「午前8時59分60秒」が挿入される。こうした「うるう秒」の挿入は09年1月に行って以来、3年半ぶりとなる。

 「うるう秒」の挿入については、今月中旬に行われた国際会議で廃止が提案されたものの、継続審議を支持する国が多く、当面は続けることになった。総務省と情報通信研究機構は情報提供を続ける他、5月をメドに関係機関や団体を対象にした説明会を開催して「うるう秒」の挿入について周知を図る予定。