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自民党“年金試算”“議事録”で攻勢強める

2012年1月31日 13:43
自民党“年金試算”“議事録”で攻勢強める

 国会で、予算委員会が始まった。野党側は、東日本大震災に関わる政府の会議の議事録が作成されていなかった問題などで攻勢を強めている。

 31日の衆議院予算委員会で、自民党・町村議員は年金抜本改革の試算を公表しない政府の対応や、震災に関する会議の議事録を作っていなかった問題を取り上げ、「無責任な隠蔽(いんぺい)体質だ」と批判した。

 町村氏「議論の中で、私は唖然(あぜん)とすることがある。(年金抜本改革の)資料を出さない。私だって持っていますよ、この資料」

 野田首相「あの試算は、一定の人たちが参考・研究のために使ったもので、それをもって新しい年金制度に向けて党の意思決定をしたわけではない」

 町村氏「あるんですよ、資料は。それを出さないんですよ。これまさに、民主党の隠蔽体質そのものだ。消えた議事録の問題も、これまた隠蔽体質そのもの」

 野田首相「文書で随時記録されていなかったことは事実であって、まことに遺憾に思います」

 野田首相は年金の試算について、「責任ある公表とはどういうことか、今、検討している」などと反論した。一方で自民党は、震災に関する会議の議事録が作成されていなかったことにも批判を強めており、歩み寄りの気配は見えてこない。