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スー・チーさんが地方遊説 党への支持訴え

2012年1月30日 2:02
スー・チーさんが地方遊説 党への支持訴え

 ミャンマーの民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チーさんが29日、4月1日の国会の補欠選挙に向けて、事実上の選挙活動をスタートさせた。

 スー・チーさんは29日、ミャンマーの最大都市・ヤンゴンから約400キロ離れた地方都市・ダウェイを日帰りで訪れた。今月初旬に所属政党のNLD(=国民民主連盟)の党首に就任してから初めての地方遊説となった。NLDは、ダウェイを含め、補選が行われる48の選挙区全てに候補者を立てていて、遊説は事実上の選挙活動と言える。スー・チーさんは演説で直接、市民にNLDへの支持を訴えた。

 スー・チーさん「私たちは、市民の権利を獲得するために努力することを約束します」

 集まった人からは「(ダウェイに)来てもらえて、言葉にできないほどうれしい。NLDは勝つと思います」という声が聞かれた。

 ヤンゴン南部から立候補するスー・チーさん自身はすでに当選が確実で、この人気によって、党の関係者は「1つか2つを除く全ての選挙区で勝利する」と強気の姿勢を示している。現在、国会に議席を持たないNLDにとって、今回の補選は、15年の総選挙で過半数獲得を目指すための試金石となる。また、ミャンマーの民主化の進展度を計る上で、自由・公平な選挙が行われるかどうかも焦点となりそうだ。