IAEA幹部らがイランへ出発
国際原子力機関(IAEA)の幹部らが28日、核兵器開発疑惑のあるイランに向けて、オーストリア・ウィーンの空港を出発した。29日から3日間、イランに滞在する予定で、疑惑の解明に向け、イラン政府との協議の場が持たれる見通し。
IAEAは去年11月、イランの核兵器開発を示唆する詳細な報告を行っており、今回の訪問でイラン側に説明を求める方針。IAEA・ナカーツ査察担当事務次長は「軍事的な核開発に関するIAEAの懸念にイランが取り組むことを期待する」と話している。
欧米各国が原油の禁輸を含む新たな制裁を決めたことを受け、イランは核問題の協議再開に柔軟姿勢を見せているが、各国からは真意を疑問視する声も上がっている。
今回、イラン側がIAEAに対し、どこまで積極的に情報開示に応じるかが焦点となりそうだ。