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神経伝達物質受容体の立体構造を解明

2012年1月26日 3:23

 京都大学などの共同研究チームが、認知症などの抑制に関係する受容体の構造を解明したと発表した。これにより、アルツハイマー病などの新たな治療薬の開発が期待されている。

 京都大学などの共同研究チームが、ヒトの細胞の中にある「ムスカリン受容体」の立体構造を、世界で初めて解明したと発表した。

 ムスカリン受容体は、神経伝達物質「アセチルコリン」と結合して作用する。アセチルコリンのバランスが崩れることでアルツハイマー病やパーキンソン病などが発症することがわかっていて、その受容体の立体構造が明らかになったことで、より効果的で副作用のない治療薬を開発することができるようになると期待されている。