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12年の世界GDP成長率、大幅下方修正

2012年1月25日 8:16
12年の世界GDP成長率、大幅下方修正

 IMF(=国際通貨基金)は24日、世界経済見通しを発表した。12年の世界経済全体の実質GDP(=国内総生産)の成長率は前年比3.3%増にとどまるとし、11年9月の予想(4.0%増)を大幅に下方修正した。

 特にユーロ圏の成長率については、前回予想の1.1%増から0.5%減に修正し、「緩やかな景気後退に入る」としている。IMFは「下振れリスクは急激に増大している」と強調し、ユーロ圏の信用不安問題に終止符を打つことを求めている。

 一方、日本のGDPの成長率については、12年は1.7%増を見込んでいるが、消費税率を15年までに10%に引き上げる方針については「債務の比率を下げるには不十分だ」として、15%まで引き上げる必要があるとの認識を示した。