東京大学などが秋季入学の導入を検討していることについて、野田首相は２５日の国家戦略会議で、政府として前向きに取り組む考えを示した。

　国家戦略会議では、野田首相の他、古川国家戦略相も「産官学一体での取り組みを加速したい」と述べた。また、日本経済団体連合会（経団連）の米倉会長ら民間の委員からも、秋季入学を支持する発言があった。

　一方、秋季入学の導入には、就職活動への影響や、高校卒業後の半年間をどのように過ごすかといった問題が予想される。このため、藤村官房長官は、秋季入学に伴う問題点や検討すべき事項を洗い出すよう、各府省の事務次官が集まる２７日の会議の場で指示する考えを明らかにした。