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首相が協力要請も、野党側は対決姿勢崩さず

2012年1月24日 21:57
首相が協力要請も、野党側は対決姿勢崩さず

 24日、150日間の通常国会が開会した。野田首相は施政方針演説で、「『決められない政治』からの脱却を目指す」と決意表明し、消費税増税を含む「社会保障と税の一体改革」実現のため、野党の協力を重ねて求めた。しかし、野党側は対決姿勢を崩していない。

 野田首相「持続可能な社会保障制度を実現するには、給付に見合った負担が必要です。私の言葉ではありません。3年前、当時の麻生首相がこの議場でなされた施政方針演説の中の言葉です。今こそ立場を超えて、全ての国民のために、この国の未来のために、素案の協議に応じていただくことを願ってやみません。この国の未来を切りひらくために、今こそ大きな政治を、決断する政治を共に成し遂げようではありませんか」

 野田首相は、かつて与野党協議を呼びかけた自民党・福田元首相や、税制の抜本改革を訴えた麻生元首相の演説を引用することで、問題意識が同じであることを強調し、一体改革実現に野党の協力を強く求めた。

 しかし、野党側は対決姿勢を崩していない。

 自民党・谷垣総裁「(一体改革に関する法案の国会提出前の)協議に応じるつもりはありません」

 自民党・小泉進次郎議員「もし、野党の時に野田首相が『首相の思いと同じです』と言っていたら、説得力がありますよ。でも、麻生首相の麻生内閣不信任案の賛成討論をしたのは(野田)首相ですよ、当時。ちょっと説得力がないですよね」

 公明党・山口代表「(国債発行額を)単に自ら膨らませておいて、財政再建だと、あるいは与野党協議だと。こういうところも、やはり反省が欠けている大きな一面だと思います」

 野田首相の施政方針演説に対する各党の代表質問は、26日から行われる。