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北朝鮮 食糧支援の内容で米国をけん制か

2012年1月11日 22:50

 北朝鮮の外務省スポークスマンは11日、アメリカによる食糧支援の内容などについて、「アメリカが信頼を醸成する意思があるのか疑問視している」と述べ、アメリカの出方をけん制した。

 アメリカと北朝鮮は去年12月、中国・北京で、食糧支援についての協議を実施した。北朝鮮がウラン濃縮活動を中断する見返りに、アメリカが食糧を支援する方向で大筋合意した。これについて、北朝鮮の外務省スポークスマンは、食糧支援問題はアメリカが支援を約束したうちの未納の分について話し合うものだったが、アメリカがウラン濃縮中断を求めて政治化したと主張した。さらに、アメリカが支援する量や品目を大幅に変更したため、信頼を醸成する意思があるのか疑問視していると述べている。

 金正日総書記の死去後、米朝協議は中断されているが、再開するのを前に、アメリカをけん制する狙いがあるとみられる。