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鯉にお神酒を飲ませて放流、厄払い 富山

2012年1月7日 16:46
鯉にお神酒を飲ませて放流、厄払い 富山

 厄年を迎えた男女が鯉(こい)にお神酒を飲ませて川に放し、厄を払う珍しい伝統行事が7日、富山・砺波市で行われた。

 雪が舞う中、砺波市の庄川水記念公園で行われた「厄払い鯉(こい)の放流」には、厄年を迎えた25歳の男性と33歳の女性計20人が参加した。紋付き袴(はかま)姿の男性たちが桶(おけ)に入った鯉を、苦戦しながらも両手でしっかりと持ち上げると、着物姿の女性たちが鯉の口にお神酒を注ぎ、今年一年の健康や家内安全を願って庄川に放した。

 この行事は砺波市庄川町の金屋地区に江戸時代から伝わるもので、祭りの供え物としてささげられた鯉が長い神事の後も生きていたことから、その強い生命力にあやかろうと厄を託してお神酒を飲ませ、川に放流したのが始まりとされている。