仙台市で２日、江戸時代から続く伝統の「仙台初売り」が始まり、多くの買い物客でにぎわっている。

　「仙台初売り」は毎年１月２日から始まり、豪華な景品を目当てに全国各地から買い物客が訪れる。仙台市中心部の商店街にある大正９年創業の茶屋「お茶の井ヶ田」一番町本店では、午前７時の開店前に約３００人が列を作った。縁起物としても人気の高い茶や電化製品などが入った杉の茶箱を買うと、早速中身を確認する姿も見られた。

　兵庫・芦屋市から来た女性は「一日でも早く復興してほしいです。私たちも（阪神・淡路）大震災で大変だったから」と話した。

　仙台市中心部の商店街は、東日本大震災を乗り越え、この初売りが復興の幕開けになるよう、活気にあふれている。