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欧米市場で10年半ぶりユーロ100円割れ

2011年12月31日 8:54

 ヨーロッパの財政危機への懸念からユーロ安が続いている。欧米の外国為替市場では30日、約10年半ぶりに1ユーロ=100円を割り込んだ。

 イギリス・ロンドン外国為替市場では30日、一時1ユーロ=99円85銭まで円高・ユーロ安が進んだ。市場では、来年、国債の償還期限が集中するイタリアの資金繰りに対する不安など、ユーロ圏の財政危機への警戒感が根強く、ユーロ売りが加速した。

 また、アメリカ・ニューヨーク外国為替市場でも、その流れは止まらず、一時1ユーロ=99円47銭までユーロが売られた。また、ドルに対しても円高が進んだことなどを背景に円買いが進み、円相場は一時1ドル=76円88銭をつけた。

 市場関係者は、今後もしばらくはユーロが買われる材料はなく、1ユーロ=95円や90円も視野に入ってくる可能性があると指摘している。