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正月の味覚・コイの甘煮求めにぎわう 山形

2011年12月31日 14:06
正月の味覚・コイの甘煮求めにぎわう 山形

 大みそかの31日、山形・米沢市のコイ料理店では、正月に欠かせない味覚「コイの甘煮(うまに)」を求める客で朝からにぎわっている。

 山形県南部の置賜地方では、江戸時代、米沢藩主の上杉鷹山が冬の間に不足するタンパク源を確保するためコイの養殖を奨励し、甘煮を食べる習慣が庶民に広まったといわれている。

 31日が一年で最も忙しいというコイ料理店では、30日夜から従業員が交代で、コイの切り身を砂糖やしょうゆなどを混ぜたタレに漬け込んで甘煮づくりを続けている。31日に用意される甘煮は1万3000個で、年越しそばの代わりに食べられる他、元旦の食卓にも並ぶという。