２９日の東京株式市場で、日経平均株価は小幅安で取引を終えた。終値は前日比２４円７３銭安い８３９８円８９銭だった。

　午前の東京株式市場で、日経平均株価は２８日より値を下げて、取引が始まった。欧州の債務問題への警戒感から値を下げたアメリカ・ニューヨーク株式市場の流れを受けた。また、東京外国為替市場で一時、１ユーロ＝１００円台前半まで円が買い進まれ、約１０年半ぶりの円高・ユーロ安となっていることも影響した。その後、中国・上海株式市場で取引開始直後には値を下げていた株価がプラスに転じたことを受け、東京株式市場でも買い戻しの動きが入り、下げ幅を縮小した。年末で市場の参加者が少ない他、日本時間２９日夜のイタリア国債の入札を見極めようとする様子見ムードも強かった。

　東証１部の売買代金は概算で５４８３億円。１３営業日連続で１兆円を割り込んだ。売買高は概算で９億７２９０万株。