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消費税増税めぐる議論、29日に結論先送り

2011年12月29日 2:29
消費税増税めぐる議論、29日に結論先送り

 消費税増税を含む社会保障と税の一体改革について民主党は28日、増税の具体的な時期や上げ幅をめぐって大詰めの議論を行ったが、結論は出なかった。

 会議では、消費税について13年10月に税率を8%に、15年4月には10%まで引き上げるとの案が提示された。これに対し、出席者からは「増税の時期まで書かなくてよいのではないか」などの慎重な意見も出た。会議は休憩を挟みながら約9時間行われたが、結論は29日に先送りされた。29日の会議には、インドから帰国する野田首相も出席する予定で、29日中に党の意見を取りまとめたい考え。

 こうした中、消費税増税などに反対する民主党の衆議院議員9人が28日、離党届を執行部に提出した。離党届を提出したのは、内山晃氏、渡辺浩一郎氏、豊田潤多郎氏、石田三示氏、小林正枝氏、斎藤恭紀氏、中後淳氏、三輪信昭氏、渡辺義彦氏。9人は小沢元代表に近く、年明けに新党を立ち上げる考え。

 また、横峯良郎参議院議員も28日午後、離党届を提出した。横峯氏は、今年6月に民主党を除名された松木謙公議員や新党大地・浅野貴博議員らと共に「大地・真民主党」という名称の新党に加わる考え。

 今回の集団離党を防げなかったことで党執行部の求心力低下は避けられそうになく、民主党の混迷は続く。