ロシア下院議員選挙の不正疑惑をめぐって、２４日、ロシアで再び大規模な抗議集会が開かれ、プーチン首相に対する厳しい批判が相次いだ。

　主催者発表で１０万人以上という、ソビエト崩壊後最大規模となった抗議集会では、来年３月に大統領への復帰が確実視されているプーチン首相への批判が相次いだ。

　選挙の不正疑惑に対して、メドベージェフ大統領は調査を約束し選挙制度の改革にも着手、また大統領の諮問機関が中央選挙管理会の委員長の辞任を求めるなど対応策を打ち出してきている。しかし、一方で政権側は選挙のやり直しを拒否し、２１日に下院を招集して選挙結果を既成事実とするなど、強硬な姿勢を見せており、市民の反発を招いている。

　来年２月には再び大規模な抗議行動が予定されており、プーチン首相の大統領復帰プランにも影響を及ぼしそうだ。