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予算案を閣議決定 借金依存度、最も高く

2011年12月24日 13:05
予算案を閣議決定 借金依存度、最も高く

 政府は24日朝の臨時閣議で来年度予算案を決定した。一般会計の総額は約90兆円で、これまでで最も借金の依存度が高い予算となった。

 24日午前に記者会見した安住財務相は、悪化する国の財政について「予算の国債依存の態勢は、やはりそろそろ限界にきてしまったのではないかと思う」と述べ、危機感を強調した。

 来年度予算案の一般会計の総額は90兆3300億円となり、6年ぶりに前年度を下回った。しかし、新規国債の発行額は約44兆2000億円で前年度とほぼ変わらないため、借金である国債への依存度は49%と過去最悪となった。

 一方で、来年度は予算案に含まれなかった基礎年金の国の負担分については「交付国債」を2兆6000億円分発行する。これは将来引き上げる消費税収をあてにしたもので、新たな借金を作ったことになる。

 政府・与党は週明けから消費税増税を含む税制などの改革案のとりまとめを急ぐが、国の財政悪化に待ったをかけるものとなるのか問われることになる。