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露大統領、一般教書演説で選挙改革を提案

2011年12月23日 2:57

 ロシア・メドベージェフ大統領は22日、テレビを通じて一般教書演説を行い、選挙制度の見直しを柱とする包括的な政治改革を提案した。

 メドベージェフ大統領は、反政府行動のきっかけとなった下院議員選挙について、全国の票を一括して比例配分する現在の制度に代わって、議席の半分を小選挙区に振り分ける新しい選挙制度の導入を提案した。また、これまで大統領の任命制だった知事を公選制にする方針も示した。選挙制度の改革に柔軟な姿勢を示すことで、政権への批判をかわす狙いがあるとみられる。

 また、国家権力から距離を置く、公共性の高いテレビ局を設立するべきだとして、国民の声を聴く環境づくりに前向きな考えを示した。

 しかし、メドベージェフ大統領は来年3月で退任することが決まっており、発言内容にどこまで実効性があるのか疑問視する声も上がっている。