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金正恩氏の偶像化、急ピッチで進められる

2011年12月22日 8:12

 北朝鮮の国営テレビは21日、金正日総書記の弔問客に後継者の三男・正恩氏が応対する姿を放送した。正恩氏の偶像化が進められている。

 朝鮮中央テレビは21日、弔問客らに握手で応じる正恩氏の様子を伝えた。正恩氏は深い感謝の意を表したと報じている。また、映像では、正恩氏の背後に立つ若い女性の姿が確認された。女性は金総書記の遺体にお辞儀する際、年配の幹部を従える形で一歩前に立っていて、特別な存在であることがうかがえる。女性の名前や肩書は伝えられていないが、正恩氏の妹か妻ではないかとの見方が出ている。

 また、朝鮮中央テレビは、「偉大な金正恩同志の指導に従い、悲しみを力と勇気に変え、この難局を勝ち抜こう」などといったスローガンを放送。正恩氏の偶像化作業を急ピッチで進めている様子がうかがえる。