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金総書記死去 米国でも大きく報じられる

2011年12月20日 1:16

 北朝鮮・金正日総書記の死去のニュースは、アメリカに18日深夜に伝えられたが、ウォール・ストリート・ジャーナル紙などは一面で、ワシントン・ポスト紙は中面で大きく報道している。

 ワシントンでは日本時間20日未明、玄葉外相とアメリカ・クリントン国務長官が会談する。現在の北朝鮮情勢について情報交換する他、不測の事態が起きた場合の連携についても協議するものとみられる。

 また、「核なき世界」を目指すとしているオバマ政権にとっては、北朝鮮の核問題の行方は大きな焦点となる。15日と16日に行われた米朝協議で人道的食糧支援も再開する見通しとなり、核問題での協議進展の兆しが見えてきたところだったが、金総書記の死去によって一時中断することは必至の情勢。

 アメリカ政府は中国など周辺各国の動きも見ながら、権力の継承がスムーズに行われるのか注視する方針。新政権が核開発を断念するよう、どう働きかけるのか、頭を悩ませることになりそうだ。