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原発事故 作業員が「事故直後」の心境語る

2011年12月18日 9:08
原発事故 作業員が「事故直後」の心境語る

 福島第一原子力発電所の事故で、事故の直後から復旧作業にあたってきた作業員が当時の心境を語った。

 細野原発相と17日に面会したこの作業員は、事故から2か月後の5月10日、計器を調節するために空気ボンベを背負って1号機の原子炉建屋に入った。人が原子炉建屋の中に入って本格的な復旧作業を行うのは、この時が初めてだった。

 作業員「その時初めて入るという怖さですよね。本当に入って大丈夫なのかという不安と、まだ余震が続いていたので、大きな余震が来たときに、俺たちは戻れるんだろうかと。社内のメンバーからも『本当に若いのにごめんな。でも頼む』と。そういう期待といろんな複雑な心境でやっていました」

 今後、長期的な廃炉段階に入る福島第一原発だが、作業員の線量や労働環境の管理が課題となっている。