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牛肝臓内部にO-157、生食禁止の可能性

2011年12月15日 12:45
牛肝臓内部にO-157、生食禁止の可能性

 牛のレバー(肝臓)の内部に出血性大腸菌「O-157」が含まれることが、厚労省の調査でわかった。今後、レバ刺しなど生での提供が法律で禁止される可能性が高まった。

 4月に起きた焼き肉チェーン店の集団食中毒を受けて、厚労省が牛のレバーについて100件以上の検体を調査したところ、少なくとも2つの検体でレバーの内部からO-157が見つかった。これまでは解体や調理の際に腸内のO-157がレバーの表面に付かないよう注意したり、レバーの表面を削り取ったりすることで食中毒を防げると考えられていたが、内部からO-157が見つかったことで、加熱しない限り、食中毒のおそれがあることがわかった。

 厚労省は現在も、生のレバーを提供しないよう飲食店などに呼びかけているが、今後、罰則付きの法律で提供禁止となる可能性が高まった。