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ノーベル平和賞カルマンさん「世界は一つ」

2011年12月11日 9:35

 ノルウェーの首都・オスロで10日、ノーベル平和賞の授賞式が行われた。中東・イエメンの民主活動家・カルマンさん(32)は、NNNの単独インタビューに対し、「世界は一つになれると訴えたかった」と述べた。また、自らが選ばれた理由について「自由を夢見ているからだ」と語った。

 今年のノーベル平和賞は、西アフリカ・リベリアのサーリーフ大統領、イエメンで長期独裁政権に対して抵抗運動を続けてきた民主活動家・カルマンさんら、史上初となる女性3人の同時受賞となった。

 中東の民主化運動「アラブの春」を象徴する受賞となったカルマンさんは、授賞式の直後、NNNの単独インタビューに応じ、「世界は一つになれると訴えたかった」と述べた。また、自らの原動力を「責任感だ」と語った。

 カルマンさん「(Qスピーチで何を一番アピールしたかったですか?)私たちの世界は一つになれるということ、グローバル化により、自由、尊厳、人権、腐敗と戦う精神が広がった。新しい世界に共生できるということです。(Q何があなたをそこまで突き動かすのですか?)責任です。『自分は何ができるのか、どうやって問題を解決できるのか』それらに対し、私たち自身で答えを出すべきなのです」

 また、この平和賞は自分だけのものではなく、自由のために戦う全ての人のものだと強調した。

 カルマンさん「“私”が受賞したのではありません。“私たち”が受賞したのです。なぜ“私たち”が受賞したのか。自由を夢見て、それを手にするからです」

 「世の中から独裁をなくし、全ての人が自由と尊厳を手にするために戦いたい」-カルマンさんは、授賞式でその思いを世界と共有することができたはずだと手ごたえを感じた様子だった。