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オリンパス製品を使う医療現場から不安の声

2011年12月7日 21:57
オリンパス製品を使う医療現場から不安の声

 損失隠しの調査結果を受けて、「オリンパス」は7日、早ければ来年2月にも経営陣が総退陣することを発表した。オリンパスの製品を使う医療現場では、不安の声も上がっている。

 オリンパスと内視鏡を共同開発した駿河台日本大学病院の消化器外科病棟・松田年医長は「(オリンパスは)日本のドクターの意見を聞きながら、新しいものをどんどん作っている会社。それが(万が一)ストップしてしまうと、今後、新しいもの、日本の外科医の意見を聞いて作ってくれるものがなくなってしまう(おそれも)。それが一番困る」と語った。

 さらに、松田氏は「オリンパスが上場廃止になり、器具の供給やメンテナンスが滞る事態は避けてほしい」と述べた。オリンパスの上場については、事件が投資家に与えた影響が大きかったかどうかを東京証券取引所が審査し、維持か廃止かを決めることになる。