×

野田首相「防衛相の任命責任は問われない」

2011年12月7日 16:27
野田首相「防衛相の任命責任は問われない」

 自民、公明両党は一川防衛相の問責決議案を、会期末の9日に提出する方針。7日の参議院本会議で、野党からは野田首相の任命責任を問う声も上がったが、野田首相は「一川防衛相の任命責任は問われない」との考えを強調した。

 自民党・岡田広議員「野田内閣はこれでも適材適所と言えるのでしょうか。党内融和を優先した人事だったのではないでしょうか。首相の任命責任はないのですか」

 野田首相「防衛相については、沖縄に赴き、県民、知事、議長等に直接謝罪をされており、防衛省を挙げて襟を正して職務遂行にあたる、先頭に立つことを求めたいと考えている。閣僚の任命にあたっては、政治家としての経験と蓄積、政策能力などを勘案し、それぞれ適格であるとの判断に基づき、任命した。閣僚として職務を着実に遂行しており、任命責任を問われるものでないと考えております」

 ただ、一川防衛相の問責決議案は可決される公算が大きい他、自民党は山岡国家公安委員長の問責決議案も提出する方針で、これも可決される公算が大きくなっている。

 ある民主党幹部は、来年の通常国会までのいずれかの時点で一川防衛相自身が辞任するか、年明けに内閣改造を行って交代させるか、どちらかになるとの見方を示している。