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駅ホーム“ながら歩き”で死傷事故増加

2011年12月5日 19:05
駅ホーム“ながら歩き”で死傷事故増加

 駅のホーム上での死傷事故が過去最悪のペースで起きており、鉄道各社は今月から、ホーム上で電車と接触する事故への注意を呼びかけるポスターの掲示を始めた。酒に酔った乗客の事故の他、「ながら歩き」による事故が増えているという。

 国交省によると、乗客が電車と接触した死傷事故は今年度の上半期に119件発生しており、そのうち約6割を占めたのが酒に酔った乗客の事故だった。「忘年会や新年会シーズンの12月から1月」「金曜日」「午後9時から午後11時の間」に多く起きるという。また、スマートフォンなどを操作しながら歩く「ながら歩き」による事故も増えている。

 全国の鉄道会社はホームドアの整備に取り組んでいるが、設置率は5.2%。一駅につき数億円とされる建設コストなど、導入には課題があるという。