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ウラン濃縮、妨害受ければ対応措置~北朝鮮

2011年11月30日 17:58

 北朝鮮は30日、各国から懸念が寄せられているウラン濃縮活動について、あらためて核の平和利用だとした上で、妨害を受ければ「決定的な対応措置を取る」と警告した。

 北朝鮮の外務省は30日、国営メディアを通じ、「試験用軽水炉の建設と燃料となる低濃縮ウランの生産が急ピッチで進められている」と表明した。ウランは核兵器への転用が可能なため、アメリカや韓国は濃縮活動の停止を求めているが、北朝鮮が国営メディアを通じ、ウラン生産が進んでいることを明らかにしたのは初めて。

 また、「我々の平和的な核活動を妨げれば、決定的な対応措置をもたらす」と警告した。対応措置の具体的な中身には触れなかったが、アメリカを強くけん制した形。一方で、「憂慮があれば、6か国協議で議論できる」と主張し、あらためて無条件で6か国協議を再開するよう迫った。

 アメリカ・クリントン国務長官は30日、訪問先の韓国で会見し、「北朝鮮が非核化に向け、具体的な措置を取るよう期待する」と述べ、協議再開にはウラン濃縮の停止が必要との立場を強調した。