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NYダウ一時100ドル高 経済指標上昇で

2011年11月30日 9:52

 29日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、景気の先行きを示す経済指標が良かったことなどから、ダウ平均株価は一時、前日比100ドル以上値を上げた。

 29日、景気の先行きを示す11月の消費者景気信頼感指数が発表された。これは消費者の生の声をベースにした経済指標で、56.0と前月に比べて大幅に上昇、7月以来の高い水準となった。景気の現状認識については、「良い」との回答が11%から13%になり、「悪い」との回答は44%から38%と大幅に低下した。

 また、小売業の指標も相次いで発表されたが、クリスマス商戦が始まったこともあり、それぞれ良い結果となった。

 こうしたことから、ダウ平均株価は一時、100ドル以上、値を上げ、前日比32ドル62セント高い1万1555ドル63セントで取引を終えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は、前日比11.83ポイント安の2515.51だった。

 また、アメリカ第3位の航空会社「アメリカン航空」が29日、日本の民事再生法にあたる「連邦破産法」11条の適用を申請して事実上、破綻した。しかし、これまで赤字経営が続き、株価も落ち続けていたことから、29日の市場に大きな影響はなかった。