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野田首相が初の党首討論 消費税問題で白熱

2011年11月30日 20:30
野田首相が初の党首討論 消費税問題で白熱

 国会では30日午後、9月の野田内閣発足後、初めての党首討論が行われた。消費税の増税問題が最も白熱し、野田首相は年内をメドに政府・民主党内の意見を集約する方針を表明した上で、自民党・谷垣総裁の協力をあらためて求めた。

 野田首相「年内をメドに結論を出していきたいと考えている。ぜひ協議に入っていただく、そのことをこの場でお約束をいただきたいと思っている」

 谷垣総裁「協議、協議と首相はおっしゃいますが、年内に税率、それから上げる時期、それを明確にしたものを閣議決定するのか」

 野田首相「(自民党は)参議院のマニフェストで10%引き上げるといって、その後、財政健全化責任法(案)を出すといった。この国のために、これ以上先送りをしないということで議論していけけるかどうか」

 谷垣総裁「(民主党は)マニフェストに違反しているのではないか」

 野田首相「同じ思いがあるなら、大いに議論して国民のために成案を得るように、お互い努力しようじゃありませんか。お願いします」

 この他、TPP(=環太平洋経済連携協定)の参加問題でも、野田首相が自民党の立場をただすと、谷垣総裁は明確に答えることができなかった。一方で、29日に防衛省の局長が失言で更迭された問題などを追及されると、野田首相は「陳謝する他ない」という場面もあった。

 今のところ、野党側が野田首相に協力する展望は見えていない。