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「大阪維新の会」勝利、中央政界にも影響

2011年11月28日 13:55
「大阪維新の会」勝利、中央政界にも影響

 27日に投開票された「大阪ダブル選挙」で、市長選では「大阪維新の会」代表で前府知事・橋下徹氏(42)が、知事選では「大阪維新の会」幹事長で前府議会議員・松井一郎氏(47)が当選した。「大阪維新の会」の勝利は今後、中央政界にも影響を与えるとみられる。

 民主党や自民党が一緒になって支援した候補は、当初の予想よりも大差での敗北となった。来年にも予想される総選挙をにらんで、既成の政党は選挙戦略の見直しを迫られることになる。

 野田政権発足後、初めての注目選挙で大敗した民主党内には危機感も生まれている。民主党内には「この状態では選挙は戦えない」との声や、政界再編の可能性が強まってきたとの見方が出ている。

 自民党・大島副総裁「(大阪都構想は)具体的な構想を私どもはお伺いして、判断をしていく」

 一方、自民党内からは今後、「大阪都構想」をめぐる法律の改正などで協力し、総選挙に向けて橋下氏との連携を目指す声が上がっている。

 また、みんなの党は今回、積極的に「大阪維新の会」の支援に回った他、国民新党・亀井代表は、橋下氏や東京・石原都知事を巻き込んでの新党結成も視野に入れて動き始めている。次の総選挙をにらんで、民主、自民の2大政党ではない第三極を目指す動きも今後、活発になる見通し。