野田首相は２１日午前の参議院予算委員会で、できるだけ早く消費税増税に向けた与野党協議を始めたい意向を示した。

　自民党・礒崎陽輔議員「引き上げの法律が成立してから施行までの間に、衆議院を解散すると。これを聞いて、わけがわからない人が世の中にたくさんいるんですね」

　野田首相「社会保障と税一体改革は、どの内閣であっても、避けて通れない、先送りのできないテーマだと思っている。あくまで、これは法案が通った暁には、実施時期との差は当然、時期があるので、実施の前に国民の信を問うという考え方にしたいと」

　野田首相は、実際に消費税率の引き上げを実施する前に解散・総選挙を行うとの従来の考えを強調した上で、今後、できるだけ早く消費税増税に向けた与野党協議を始めたい考えを示した。

　また、野田首相は、１１年度第４次補正予算案の編成の必要性について、「地方向けの予算措置は（１１年度）第３次補正予算で対応したつもりだが、新たな財政需要が出るなど、今後、必要な場合には、更なる予算措置を行っていきたい」と述べた。