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ブータン国王演説、日本国民の姿勢たたえる

2011年11月17日 18:09
ブータン国王演説、日本国民の姿勢たたえる

 国賓として日本を訪問しているブータン・ワンチュク国王が17日、国会で演説し、東日本大震災の復興に取り組む日本国民の姿勢をたたえるとともに、今後も国際社会で日本の立場を支援する考えを表明した。

 ワンチュク国王「いかなる国も国民も、決して東日本大震災のような苦難を経験すべきではありません。しかし、もしこのような不幸からより強く大きく立ち上がることができる国が一つあるとすれば、それは日本と日本国民である、私はそう確信しています。他国であれば、国家を打ち砕き、無秩序、大混乱、そして悲嘆をもたらしたであろう事態に、日本国民の皆さんは最悪の状況下でも静かな尊厳、自信、規律、心の強さをもって対処されました。そうした力を備えた日本には、素晴らしい未来が待っているでしょう」

 また、「ブータンは、国連安全保障理事会の議席拡大の必要性だけでなく、日本がその中で指導的な役割を果たさなければならないと確信している」と述べ、国連安保理の改革など日本の国際社会での取り組みを引き続き全面的に支援することを約束した。

 ワンチュク国王夫妻は、福島県内の被災地や京都を訪問する予定。