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国会版仕分け、スパコン「予算要求縮減を」

2011年11月16日 16:27
国会版仕分け、スパコン「予算要求縮減を」

 国会では初めての試みとなる「事業仕分け」が16日、始まった。税金の無駄遣いなどをチェックする衆議院の決算行政監視委員会による仕分けでは、計算速度が世界一の次世代スーパーコンピューター「京」などが取り上げられた。

 自民・平将明議員「元々特別なオンリーワンなんだよ、みたいなことを言う人がいますが、やっぱり、競争する、努力をする、そういうことで切磋琢磨(せっさたくま)をするのは大事だと思う」

 平尾計算科学研究機構長「ぜひ、日本の国力を上げるためにも、この『京』は必要ですし、それをきちっと動かすようなご支援をぜひお願いしたい」

 自民党・河野太郎議員「その件(『京』の必要性)について、この数年間、文科省にただしているのに対して、文科省は全く真面目に答えていないのが問題なんで」

 審議の結果、委員による判定は、「京」の開発そのものの有用性は認めた上で、より一般的に応用する工夫が足りないなどとして、「予算要求の縮減、または組み替え・見直し」が14人中9人と最も多い結果となった。

 17日は、野田首相が少なくとも5年間の建設凍結を指示した、埼玉・朝霞市の公務員宿舎などを取り上げる予定。