今年のノーベル平和賞の受賞が決まっているリベリア・サーリーフ大統領が１０日、２期目の当選を目指す大統領選挙の決選投票で勝利宣言をした。

　サーリーフ氏は０５年にアフリカで初めて民主的に選出された女性大統領で、女性の権利向上への貢献が評価され、他のアフリカ人女性２人とともに、今年のノーベル平和賞を受賞することが決まっている。

　ロイター通信によると、８日に行われた大統領選の決選投票で、サーリーフ氏が約９割の票を獲得したと選挙管理委員会が発表し、これを受け、勝利宣言をした。

　しかし、対立候補だったタブマン元法相は、サーリーフ氏側に不正があったとして決選投票をボイコット。投票率も３７．４％にとどまったため、選挙結果の正当性をめぐり、議論が続くおそれもある。