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TPP参加表明を延期も、基本方針変わらず

2011年11月11日 0:02
TPP参加表明を延期も、基本方針変わらず

 野田首相は10日、TPP(=環太平洋経済連携協定)の交渉に参加する方針を正式に表明する考えだったが、記者会見を急きょ、11日に延期した。しかし、首相周辺の情報はいずれも「基本方針は変わらない」というもので、週末にアメリカ・ハワイで行われるAPEC(=アジア太平洋経済協力会議)首脳会議や日米首脳会談を控え、野田首相は11日夜、交渉への参加を表明する見通し。

 11日の国会では、衆・参両院でTPPの集中審議を行うことが決まっている。表明先送りで肩すかしを食らった形の、ある野党幹部は「先送りする姿勢に怒りを感じる」などと話し、11日は「首相の姿勢を浮き彫りにする」と厳しく追及する構え。

 一方、一息ついた形となった民主党内の慎重派は10日夜、約10人が東京都内で集まった。「参加表明をあくまで阻止する」としているが、有効な手段が見つからず、手詰まり感も漂っている。