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オリンパス、企業買収を損失隠しに利用

2011年11月8日 13:51
オリンパス、企業買収を損失隠しに利用

 光学機器メーカー「オリンパス」で、過去の企業買収は有価証券の含み損を隠すためなどに利用されていたことが明らかになった。

 オリンパスは、これまでの企業の買収で多額の支払いをしたことについて、問題はないと説明していた。しかし、第三者委員会が調査をする過程で、90年代頃から有価証券の投資などで生じた損失を先送りしていたことがわかった。オリンパスは、イギリスの医療機器メーカーの買収に関わった仲介業者への報酬や国内3社の買収資金が、損失の計上を先送りするために利用されていたことが明らかになったとしている。

 8日に開催された取締役会では、損失の計上に関わっていた森久志副社長の解職を決めた。また、この件に関わっていた常勤監査役・山田秀雄氏は辞任の意向を表明している。

 これらについて、高山修一社長が8日午後0時半から会見をしている。

 東京株式市場では、オリンパス株が寄りつきから売り注文が相次ぎ、一時ストップ安になった。