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震災遺児の育英会に寄付金総額30億円

2011年11月4日 21:27
震災遺児の育英会に寄付金総額30億円

 東日本大震災で親を亡くした子供たちを支援するため、各界の著名人らが立ち上げた育英会に総額30億円の寄付が集まった。

 震災の遺児や孤児の就学を支援する「桃・柿育英会」は、建築家・安藤忠雄さんやノーベル賞受賞者・野依良治さんら文化人や企業経営者ら8人が発起人となって5月に設立された。毎年一口1万円の援助を10年間続けてもらうよう寄付を募ったところ、10月末時点で、1万5800人の個人と100社以上の企業から申し込みがあったという。10年間の寄付総額は約30億円に上る。

 野依さん「(震災孤児たちは)特別の強い生きる力を身につけていくんじゃないかと。将来の日本の変革の力になることを期待している」

 集まった寄付金は、岩手・宮城・福島3県の遺児が高校を卒業するまでの学費などとして、来年3月から給付される。