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奄美大島で記録的な雨 約1万人に避難勧告

2011年11月2日 17:59
奄美大島で記録的な雨 約1万人に避難勧告

 鹿児島・奄美大島では、2日朝から記録的な雨に見舞われている。2日午前9時頃には、観測史上最も多い1時間に143.5ミリの猛烈な雨が降った。2日午後4時までの24時間の雨量は303ミリにも達していて、島の住民約1万人に避難勧告が出されている。

 奄美地方北部では、2日明け方頃から局地的に激しい雨が降り始め、鹿児島・瀬戸内町古仁屋では、午前9時8分までの1時間に観測史上最多となる143.5ミリの猛烈な雨が降った。このため、2日午後3時現在、瀬戸内町全域の約5491世帯9992人に避難勧告が出されたままになっている。

 また、島内の国道・県道計11か所で冠水や土砂崩れなどのため、通行止めになっている。

 「九州電力」によると、2日午後2時現在、瀬戸内町内の約1200戸が停電している他、4つの集落の339世帯で断水しているという。

 大雨は峠を越えたが、地盤がゆるんでいるところがあり、土砂災害などに警戒が必要。