福島県内の市町村のうち、除染計画を作ったのは６市町村にとどまっていることがわかった。

　県が市町村を対象に除染に関するアンケートを行ったところ、除染計画については、福島市と二本松市がすでに公表している他、伊達市と川俣町、桑折町、川内村がほぼ完成していることがわかった。この他、１８市町村が「策定作業中」と答えたが、１３市町村が「まだ着手していない」との回答だった。

　除染計画を作る際の課題については、「仮置き場の確保」が最も多く、「予算の確保」や「除染の方法や基準が不明確」といった回答があった。

　また、除染作業が本格化するのに合わせ、県は３１日、自治体の職員を対象に講習会を開いた。除染作業を業者に依頼する自治体の担当者にも放射線や除染についての正しい知識を身につけてもらうことが狙いで、県は今後、住民向けの講習会を開くことも検討している。