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食品の暫定規制値、見直し作業始まる

2011年10月31日 13:09
食品の暫定規制値、見直し作業始まる

 福島第一原子力発電所の事故後、食品に含まれる放射性物質の量は暫定的な規制値で管理されているが、これをより厳しく見直す作業が31日、厚労省の審議会で始まった。

 厚労省は、先週、食品中の放射性セシウムによる被ばくの限度を年間1ミリシーベルトと現状より厳しくする方針を打ち出した。これを受けて、厚労省の審議会では、肉や野菜など食品群ごとに放射性物質の限度を決める作業を始めた。厚労省が示した課題は、子供への配慮をどうすべきか、また、食品を乾燥させると放射性物質が濃縮され、高い値が検出されるがどの時点で検査すべきかなどとなっている。

 今後決まる新しい規制値は、今の暫定規制値より厳しくなることは確実で、来年4月以降に生産される食品に適用される予定。