×

野田首相、TPP交渉参加に意欲にじませる

2011年10月31日 18:29
野田首相、TPP交渉参加に意欲にじませる

 国会では31日、野田首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が始まった。野田首相は、TPP(=環太平洋経済連携協定)交渉への参加について意欲をにじませた。

 谷垣総裁「APEC(=アジア太平洋経済協力会議)も差し迫っておりますが、TPPがもたらすメリット、デメリットは具体的に何か。TPP交渉に参加するか否か、野田首相の明確な答弁を求めます」

 野田首相「TPP協定については、随時、関係国との間で情報収集や協議を行ってきていますが、特に米国との間では多層的かつ広範なチャンネルを通じて緊密に行ってきているところであります。交渉の中で国益を最大限追求することは当然であり、国益に合致するよう全力を尽くして交渉に臨むべきものと考えています」

 自民党・谷垣総裁の質問に対し、野田首相はTPP交渉への参加に意欲をにじませた。しかし、交渉に参加するかどうかについては、あらためて「早期に結論を出したい」と述べるにとどまった。

 また、野田首相は、外国人からの献金問題について、自らの資金管理団体が過去に2人の外国人から計約47万円の寄付を受け、26日に全額返金したことを明らかにした上で、寄付を受けた外国人について、日本人名での寄付であり、外国籍だとは知らなかったが、迷惑をかけたとして陳謝した。