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タイ洪水 バンコクで川氾濫の警戒続く

2011年10月30日 12:08

 洪水に襲われているタイの首都・バンコクでは、30日も川の水位の高い状態が続き、氾濫に対する警戒が続いている。

 バンコク中心部を流れるチャオプラヤ川の水位は、大潮の影響でここ数日、特に高い状態が続いている。これまでのところ広い範囲で氾濫するような事態は起きていないが、30日も日本時間正午過ぎの満潮時刻には、川の水位が堤防とほぼ同じ高さにまで上がると予測されており、厳重な警戒が続いている。

 一方、アユタヤの工業団地などを洪水に巻き込んだ大量の水は、南下を続けていて、バンコクの北部や西部はすでに広い範囲で冠水している。29日、政府の洪水対策本部が移転を余儀なくされるなど被害は拡大し続けており、タイ政府は排水作業を急いでいる。