韓国の雑誌「週刊朝鮮」は、北朝鮮・平壌に住む２１０万８０３２人分の名簿を入手したと報じた。うち８６人は日本国籍と記されているということで、週刊朝鮮は、日本人の拉致被害者がいるかどうかなど、分析を進めている。

　名簿には２１０万８０３２人分の生年月日、住所、職業、血液型、出身地、結婚相手の名前など１８項目にわたる個人情報が細かく記載されている。週刊朝鮮はこれを「中国と北朝鮮との国境付近で先月末、対北朝鮮情報筋から電子データの形で入手したもので、北朝鮮の治安維持機関が０５年に作成した平壌の住民名簿とみられる」と説明している。

　このうち約６５００人は日本出身、８６人は日本国籍と記載されていた。多くは帰還事業で北朝鮮に渡った人とみられるが、週刊朝鮮は、拉致被害者がいるかどうかなど、今後、分析の結果を公表したいとしている。