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日本提出の「核軍縮決議案」国連で採択

2011年10月27日 16:27

 核兵器のない世界を作ろうと日本が提出した「核軍縮決議案」が26日、国連総会の軍縮を話し合う委員会で採択された。

 日本が核兵器の廃絶を目指す決議案を提出したのは18年連続で、今年は北朝鮮に核計画の放棄を求めた安全保障理事会決議を実行に移す必要性を特に強調し、ウラン濃縮計画などに懸念を示す内容だった。このため、北朝鮮は「(アメリカの核の傘の下にいる)日本は、核兵器をなくすための提起をする道義的な立場にはないはずだ」と反論した。ただ、反対したのは北朝鮮だけで、中国など14か国が棄権したものの、決議は賛成多数で採択された。

 また、これに先立ち、広島で被爆した2人の女性が、国連本部で外交官らに被爆体験を語り、核兵器廃絶の重要性を訴えた。