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“冷戦”を象徴…最後の大型核爆弾解体 米

2011年10月26日 16:18

 アメリカで、冷戦時代を象徴する大型核兵器の最後の1発が解体された。

 NNSA(=アメリカ核安全保障局)は25日、冷戦時代に大きな役割を果たした大型戦略核爆弾「B53」の最後の1発を解体したと発表した。B53は爆撃機搭載型の核爆弾で、重さは4.5トン。広島型の原爆の約600倍の威力を持つとされ、アメリカで最も強力な核爆弾の一つだった。

 NNSAは、この核兵器の解体は予定より1年早く終了し、オバマ大統領が「核なき世界」を掲げたプラハ演説の趣旨に沿うものだとしている。

 アメリカのメディアによると、B53は旧ソビエト指導者の地下シェルターを破壊するためにつくられた。キューバ危機で米ソの緊張が高まった62年に配備が始まったが、新型核兵器の開発が進む中、97年には退役していた。