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浸水広がるバンコクから脱出の動き加速

2011年10月26日 13:44

 洪水被害が続くタイで、浸水地域が広がる首都・バンコクから日本人在住者らが脱出する動きが目立ち始めている。

 バンコクからタイ北部に向かう長距離バス乗り場は26日朝、地元に戻るという人たちで混雑していた。

 一方で、日本人の間でも一時帰国の動きが加速している。25日夜のスワンナプーム国際空港は、一時帰国する駐在員の家族の姿が多く見られた。航空会社によると、バンコクから東京へ向かう便はここ数日、乗客数が通常より1割多い状態だという。

 バンコクの浸水地域は徐々に広がりつつあり、被害の見通しについて、インラック首相は25日夜、「最悪の場合、バンコク全域で10センチから1.5メートルの浸水が発生する」と述べ、事態が緊迫しているとの見解をあらためて示した。